「医療関連のアプリケーションに向けて、RF CMOS技術の適用が始まっている。
パネリストたちは、体内埋め込み型医療器具(インプラント)や人体通信網(BAN:ボディ・エリア・ネットワーク)デバイスに無線通信技術を適用することを目指して、幅広い範囲の研究や商用化に向けた取り組みが始まっている現状を説明した。また、携帯型DNA検査装置やこれまで以上に優れた医療用イメージング・システムを実現するために、無線利用の技術が進展している様子を示した。
心臓ペース・メーカーなどを手掛ける医療機器メーカーの米Medtronic社でテクニカル・フェローを務めるJavaid Masoud氏は、同社が心臓疾患に向けたインプラント・デバイスの通信リンクとして無線技術をどのように活用しているかを説明した。同社は、 402M~405MHz帯を利用する医療機器向け無線通信の標準規格「Medical Implant Communications Services(MICS)」の開発に携わった企業の1つである。
同社は現在、糖尿病からパーキンソン病に至るまで、さまざまな疾病に向けて現在開発を進めているインプラント・デバイスのうち、10を超える機種にMICSを採用しているという。
「現在は、動物を対象とするボディ・エリア・ネットワークの研究が活発である」(同氏)という。例えば、実験用ネズミの脳波の研究から、野生のスズメがさえずり方をどのように学習するかの研究に至るまで、RFセンサー・ネットワークが活用されている。人間を対象とする応用には、高齢者介護や眼内インプラント、神経疾患がある患者の脳信号モニターに向けたRFセンサー・ネットワークなどがあるという。
一般にこうしたアプリケーションでは、コストと消費電力、重量のすべてを低く抑えたモジュールが求められる。
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